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医療・介護ニュース

離島の交通不便さで訪問・通所系事業者参入困難も-徳島県が振興計画案公表、遠隔医療の充実も検討

2023年02月15日 15:25

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 徳島県は14日、徳島県離島振興計画(2023-32年度)の案を公表した。伊島・出羽島地域の計画を取り上げており、すべての住民が快適で安心して暮らせる地域社会を構築するため、医療体制や介護サービスなどの維持充実に努める。【新井哉】

 出羽島地域の現況・課題として、「離島であるがゆえの交通の不便さ」があるため、訪問系サービス(ヘルパー派遣など)や通所系サービス(デイサービスなど)の民間事業所が参入しにくく、介護予防の観点から地域支援事業で生活管理指導員派遣事業(ヘルパー派遣)を行い、健康相談などを定期的に開催していることを挙げている。

 また、高齢化や1人世帯化、老老介護の進行などの諸問題が山積しているため、「より一層の介護予防サービスや介護サービスの充実が必要である」と指摘。現状のサービスの継続・充実や、新規事業者の参入を促進する方向性を示している。

 医療に関しては、緊急時のドクターヘリ・防災ヘリの活用など、本土と一体的に救急搬送体制の整備を図るほか、情報通信基盤を活用した遠隔医療の充実を検討する。

 伊島地域の介護保険事業についても、住民で組織する伊島町会が介護サービス事業者指定を受けているが、休止状態となっているため、「行政と伊島町会との情報交換を行いながら、島内の介護サービスの充実を図る必要がある」としている。

出典:医療介護CBニュース