閉じる

医療・介護ニュース

東京でインフル流行開始、都が予防接種呼び掛け-集団感染や学級閉鎖が続出、「今後本格的な流行」

2019年09月27日 13:05

印刷

 東京都は26日、都内でインフルエンザの流行が始まったと発表した。「今後、本格的な流行が予想される」とし、予防接種を受けたり、手洗いや咳エチケットなどを心掛けたりするよう呼び掛けている。【新井哉】

 都によると、16日から22日までの週の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約13%増の1.06人となり、「流行開始」の目安となる1.0人を超えた。年齢別では、10歳未満が全体の6割超を占めている。

 インフルエンザ患者の増加に伴い、都内の幼稚園や小学校などにおける集団感染や学級閉鎖の報告が相次いでいる。今シーズン(2日以降)の集団感染事例は、22日までに55件報告されている。学級閉鎖などの臨時休業も34件あり、昨シーズンの同時期の4倍超となっている。

 都内の31保健所管内のうち、多摩小平(4.05人)、中央区(1.8人)、文京と渋谷区(共に1.57人)、杉並(1.53人)、世田谷(1.46人)、中野区(1.4人)などの12保健所管内で、「流行開始」の目安の1.0人を超えている。

 インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行する。2018年は第49週(12月3-9日)に「流行開始」の目安を超えており、今シーズンの「流行開始」は昨シーズンよりも2カ月以上早い。都は「今シーズンは早めの注意が必要」としている。

出典:医療介護CBニュース