佐賀県はこのほど、佐賀県アルコール健康障害対策推進計画（第2期、2023－27年度）の案を公表した。2次医療圏ごとにアルコール依存症の治療の拠点となる専門医療機関の整備を促進する。【新井哉】

　計画案によると、専門医療機関として4施設（肥前精神医療センター、虹と海のホスピタル、森本病院、園田病院）を選定したが、2次医療圏ごとの選定には至っていない。県民がより身近な場所で切れ目なく適切な治療を受けられるように専門医療機関の充実を図り、医療提供体制の構築を促進する必要があるという。

　計画案では、医療提供体制の具体的な方向性を明記している。2次医療圏ごとの専門医療機関の選定に加え、アルコール健康障害の医療に関する研究や治療、人材育成の推進を図る拠点医療機関の機能を充実させる。

　また、内科・救急などの一般医療や総合病院、節酒外来、専門医療機関、相談拠点、自助グループなどの関係機関の連携体制の構築を推進する。