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医療・介護ニュース

救急と精神科連携、自殺未遂者の支援体制を整備-福岡県が第2期対策計画案公表、産後うつ対応も

2023年01月05日 15:30

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 福岡県はこのほど、福岡県自殺対策計画(第2期、2023-27年度)の案を公表した。自殺未遂者が精神科医療の支援を受けることができるよう、救急医療機関と精神科医療機関の連携を進めるための研修を実施する。【新井哉】

 計画案では、自殺対策の取り組みとして、▽自殺未遂者などの支援体制の整備▽広報啓発▽人材の育成▽相談体制の整備▽居場所づくり▽民間団体との連携-などを挙げている。 人材の育成については、かかりつけ医がうつ病を早期に発見し、適切な医療に結び付けるための研修を行うほか、地域で自殺対策に取り組む関係者に対し、人材育成の研修などを開催する。

 学校では、スクールカウンセラーなどを活用し、相談体制の充実を図る。また、心に不安や悩みをもつ児童生徒や子育てに悩みを抱える保護者らを対象に「子どもホットライン24」を設置し、24時間体制で電話相談も実施する。

 女性の自殺対策については、産後うつの予防と早期発見、早期支援のため、市町村の産後うつスクリーニングを推進するほか、妊娠期から子育て期、思春期までのさまざまな悩みや不安に対し、専門職が電話・メール相談に応じ、相談者の悩みや不安の軽減を図る。

出典:医療介護CBニュース