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医療・介護ニュース

オンライン活用しギャンブル等依存症の研修実施も-北海道が第2期計画の素案公表

2022年12月05日 14:10

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 北海道はこのほど、第2期北海道ギャンブル等依存症対策推進計画(2023-25年度)の素案を公表した。具体的な取り組みとして、「ギャンブル等依存症に係る医療の質の向上」や「医療連携の推進」などを挙げている。【新井哉】

 素案によると、道内のギャンブル等依存症の治療を専門に行う医療機関が5機関にとどまっており、医療機関の整備と医療従事者の養成、質の向上などが求められているという。

 また、19年に道が行った実態調査を取り上げ、「ギャンブル等依存症と診断された人のうち、約半数がアルコール依存などの精神障害を併発しており、他の依存症施策との連携が必要」と指摘している。

 目標については、ギャンブル等依存症で悩む人が、質の高い医療を受けられるよう、「複数の依存症を抱える方への対応などにも考慮し、地域において必要な専門医療機関を整備する」などとしている。

 具体的な取り組みについては、ギャンブル等依存症が疑われる人を適切な治療に結び付けるため、精神科医や産業医、看護職、作業療法士、精神保健福祉士、公認心理師らに対して、オンラインを活用するなどしてギャンブル等依存症に関する研修の実施に努める。 また、専門医療機関と治療拠点機関を中心に、ギャンブル等依存症の治療を実施していない精神科医療機関や産業医、民間団体などの関係機関との連携強化を図る。

出典:医療介護CBニュース