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医療・介護ニュース

強度行動障害支援の論点に「中核的人材」育成-厚労省が検討会で提示、「指導的人材」も

2022年11月29日 14:55

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 厚生労働省は、29日に開かれた第3回強度行動障害を有する者の地域支援体制に関する検討会で、「強度行動障害支援における人材育成」の検討事項の案を示した。十分な専門性を持って日常的な支援を担う「中核的人材」や、高度な専門性を持って困難事例などに対する助言が可能な「指導的人材」の育成を論点に挙げた。【新井哉】

 「中核的人材」の育成に関しては、検討の視点として、強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践)は、自閉症支援に携わったことのない人も受講しやすいよう構成され、受講者数が広がってきていることや、強度行動障害支援者養成研修の内容を踏まえて、現場で適切な支援を実施し、組織の中で適切な指導・助言ができる人材が必要であることなどを例示した。

 「指導的人材」に関しては、現場の「中核的人材」などに対して指導助言(コンサルテーションなど)ができる専門性を有する人材と位置付け、育成する方向性を示した。

 検討会の構成員からは、強度行動障害の支援はチームを作って行うことが原理・原則との指摘や、「中核的人材」が地域で活動できる環境の整備も重要との意見が出た。次回の検討会では、強度行動障害の支援体制の在り方を議論する予定。

出典:医療介護CBニュース