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医療・介護ニュース

検査数・陽性者増も陽性率減「解釈困難なパターン」-7-13日のコロナサーベイランス週報

2022年11月22日 15:40

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 国立感染症研究所は21日、新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報(第45週、7-13日)を公表した。第45週は多くの指標で上昇を認めたが、「検査数と検査陽性者数は増加したが、検査陽性率が減少し、解釈困難なパターンであった」との見解を示している。【新井哉】

 週報によると、前週と比較して、中等症以上、重症の症例は共に増えた。年齢群別では、中等症以上の症例は、「0-4歳」と「20歳以上」の群で増加。重症の症例では、「20歳以上」の群で増えた。レベルとしては、中等症以上・重症の症例は「第7波のピークより低いレベルで推移している」と説明している。

 入院患者数の推移については、「第39-41週は微減傾向で第42-43週は横ばいであったが、第44週から微増傾向」と指摘。入院中の重症者数は、「第39週は減少し、第40-43週は横ばいであったが、第44週から微増傾向」としている。

 新規症例の発生から死亡まで長いタイムラグが想定される死亡者数については、第36-41週は減少し、第41週以降は微増微減を繰り返していたが、第44週と第45週は増加したとしている。

 第45週の「人口10万対新規症例報告数」のレベルは、「北海道で最も高く1025人と第7波のレベルを上回っている」と指摘。新規症例報告数の前週比も全地域で1を上回っており、「最も前週比が高かったのは関東、次いで北海道と東北であった」と説明している。

出典:医療介護CBニュース