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医療・介護ニュース

コロナ接触確認アプリCOCOAの機能を停止-厚労省が発表、感染対策へのITツール活用で調査も

2022年11月11日 13:25

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 厚生労働省は11日、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の機能を停止すると発表した。陽性者の全数届出の見直しで、陽性登録が可能な人が限られたため、アプリの機能を停止することにした。17日から順次、機能停止版アプリ(3.0.0)の配信を開始する。【新井哉】

 厚労省は、アプリを利用中の人に対して、アップデートを実施し、画面の案内に従って機能停止の手続きを行うよう求めている。手続きの後は、アプリを削除しても「差し支えない」としている。今後、感染対策へのITツール活用の参考にするため、アプリ内で接触通知発生回数の調査を行う。

 COCOAを巡っては、陽性者との接触通知が到達しないなどの不具合が続出。そのたびに「バージョンアップ」で対応してきた。会計検査院も厚労省の対応を問題視しており、2021年10月にCOCOAの開発・保守について、会計検査院法第34条の規定による是正改善の処置などを厚労相に要求。「仕様書にテストの実施に係る事項を適切に定めたり、テストの実施状況を十分に把握したりする必要性についての認識が欠けている」などと指摘していた。

出典:医療介護CBニュース