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医療・介護ニュース

【感染症情報】RSウイルス感染症が増加に転じる-感染性胃腸炎、ヘルパンギーナなども増加

2022年11月01日 14:35

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 国立感染症研究所がまとめた10月17日から23日までの1週間(第42週)の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所、速報値)によると、4週連続で減少していたRSウイルス感染症の患者報告数が増加に転じた。感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナも増えた。手足口病は6週連続で減った。【新井哉】

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比13.2%増の2.23人。過去10年の平均よりも少ない。都道府県別の上位3位は、大分(5.78人)、福井(4.65人)、島根(3.87人)。

〔手足口病〕報告数は前週比12.1%減の1.16人。過去10年の平均よりも多い。都道府県別の上位3位は、京都(2.14人)、愛媛(2.11人)、石川(1.76人)。

〔RSウイルス感染症〕報告数は前週比2.1%増の0.99人。定点当たりの報告数に変更された2018年以降の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、山形(3.86人)、徳島(3.65人)、鳥取(3.53人)。

〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕報告数は前週比20%増の0.42人。過去10年同期と比べて最も少ない。都道府県別の上位3位は、長崎(1.91人)、鳥取(1.53人)、岩手(1.3人)。

〔ヘルパンギーナ〕報告数は前週比約17.8%増の0.33人。過去10年の平均と同程度。都道府県別の上位3位は、大分(1.28人)、福岡(1.12人)、佐賀(0.74人)。

出典:医療介護CBニュース