閉じる

医療・介護ニュース

依存の恐れある市販薬購入、対応に難しい面も-横浜市が依存症対策ヒアリング調査結果報告書公表

2022年09月29日 14:50

印刷

 横浜市はこのほど、依存症対策に関するヒアリング調査結果の報告書を公表した。横浜市薬剤師会などの事業者を対象としたもので、現状と課題、市との今後の連携の可能性などをまとめている。【新井哉】

 横浜市薬剤師会に対しては、依存の恐れのある市販薬販売の問題や多重受診・重複処方への対応などに関するヒアリング調査を実施した。依存の恐れのある市販薬販売に関しては、会員薬局の中で、依存の恐れのある市販薬を買い回っている人がいるといった情報がある程度入ってくるが、正確な実態の把握や具体的な対応は難しい面があるという。

 個々の薬局で複数販売しないとの対応を徹底していると考えられるが、「数店の薬局を回って依存の恐れのある市販薬を購入されたとしても現状ではなかなか把握しづらい」と説明している。

 多重受診に関しては、情報共有があった当事者が薬局に来た場合、処方医と連絡を取って対応を相談。医師の指示で処方箋が無効となることが多いという。また、偽造処方箋などの違法行為が確認された際は、「偽造処方箋を引き取り警察に報告する」としている。

出典:医療介護CBニュース