栃木県はこのほど、県立病院経営改革プラン（第3次）の業務実績評価書を公表した。県内唯一の公立精神科病院の岡本台病院（宇都宮市、221床）の2021年度の業務実績などを取り上げている。【新井哉】

　評価書によると、21年度の医業収支比率の目標70.2％に対し、実績は55.5％（達成率79.1％）だった。評価委員会は「平均在院日数の短縮の方向性は良いが、それにより病床利用率の低下を招いているため、新入院患者数を増加させる対策が望まれる」などとした。

　今後の取り組みに関しては、「患者の療養環境の向上に配慮しながら、病棟の再編による収益確保及び経費削減に取り組み、医業収支比率の向上を図る」との方針を記載。また、措置入院が不要と診断された患者を、医療保護入院や任意入院で積極的に受け入れるという。