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医療・介護ニュース

手足口病が4週連続増加、11都道県で警報レベル-5-11日の1週間の患者報告数

2022年09月20日 13:30

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 手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病の全国の患者報告数が4週連続で増加し、11都道県で警報レベルとなっていることが20日、国立感染症研究所が公表した5日から11日までの1週間(第36週)の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所)で分かった。【新井哉】

 この週の全国の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約0.8%増の3.77人で、2019年の大流行以降で最も多い。都道府県別では、山形(17.86人)、宮城(12.34人)、福島(6.7人)、静岡(6.28人)、長野(6.19人)、岩手(6.15人)、埼玉(5.79人)、北海道(5.57人)、東京(5.29人)、愛知(5.17人)、秋田(5.0人)で警報基準値(5.0人)に達している。

 東京都では3週連続で警報基準値を上回っている。都感染症週報(第36週)によると、保健所別(31保健所)では、多摩小平(12.29人)や北区(10.14人)、台東(9.25人)、八王子市(8.27人)などの17保健所で警報レベルとなっている。

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3-5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2-3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

出典:医療介護CBニュース