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医療・介護ニュース

純損失が抑えられている主要因は「コロナ補助金」-秋田県が県立病院機構の業務実績評価を公表

2022年09月14日 15:05

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 秋田県はこのほど、地方独立行政法人秋田県立病院機構の業務の実績に関する評価結果(2021年度)を公表した。年度計画よりも純損失が抑えられているが、その主な要因には「新型コロナウイルス感染症関連の補助金収入」の増加があると指摘。「計画値に届いていない『医業収益』を確保する必要がある」としている。【新井哉】

 実績評価は、県立リハビリテーション・精神医療センター(大仙市)と県立循環器・脳脊髄センター(秋田市)を対象としており、▽発症予防に向けた取り組み▽政策医療の提供▽医療従事者の確保・育成▽効率的な体制の構築▽収入の確保▽費用の節減-などを評価している。

 例えば、県立リハビリテーション・精神医療センターの災害派遣精神医療チーム(DPAT)の整備や災害拠点精神科病院としての整備推進に関しては、「年度計画どおり実施していると認められる」と評価している。

 収入の確保や費用の節減に関しては、循環器・脳脊髄センターの病床利用率が年度計画値に届かなかったことや、材料費の対医業収益比率が年度計画値を上回ったことを指摘している。

出典:医療介護CBニュース