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医療・介護ニュース

RSウイルスが11週連続増加、「大流行」の県も-34都府県で前週の患者報告数を上回る

2022年08月09日 14:25

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者報告数が11週連続で増加していることが9日、国立感染症研究所が公表した7月25日から31日までの1週間(第30週)の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所)で分かった。【新井哉】

 この週の全国の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約2.2%増の2.35人。34都府県で前週の報告数を上回った。都道府県別では、三重が11.19人で最も多く、以下は、大阪(6.39人)、兵庫(5.68人)、岐阜(5.64人)、奈良(5.29人)、大分(5.17人)、愛知(4.23人)、京都(4.17人)、愛媛(3.59人)、広島(2.97人)、滋賀(2.64人)などの順だった。

 奈良県感染症情報(第30週)では、RSウイルス感染症の発生状況を「大流行」としており、週報の小児科外来情報で乳児が管理入院となったケースなどを取り上げている。

 RSウイルス感染症は、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース