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医療・介護ニュース

新規感染の全数把握「急に中止」は困難-日医・釜萢氏「準備できていない」

2022年08月03日 20:00

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 日本医師会の釜萢敏常任理事は3日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの新規感染者の全数を把握する取り扱いをすぐに中止するのは困難だとの認識を示した。感染の実態を把握する代わりの仕組みが確立されていないため。【兼松昭夫】

 新型コロナの変異株「BA.5」の爆発的な感染拡大に伴い、医療機関や保健所が膨大な事務作業に追われているとして、日医と全国知事会は2日、新規感染者の全数を把握する現在の取り扱いを見直すよう後藤茂之厚生労働相に申し入れた。

 全国知事会の平井伸治会長は、申し入れを終えた後、新型コロナの感染「第7波」の収束を待たずに全数把握の取り扱いを見直す必要があるという認識を示していた。

 日医の松本吉郎会長は3日の会見で、新型コロナウイルスの変異株「BA.5」の爆発的な感染拡大で「現場の負担は飽和状態になっている」として、新規感染者の全数を把握する現在の取り扱いを、事務作業の負担を減らす仕組みに見直す必要があるという認識を改めて示した。

 ただ、釜萢氏は「全数把握に代わる新たな仕組みが現状でしっかり機能しているかというと、残念ながらそこまでの準備はできていない。仮に全数把握を急にやめてしまったら、地域での感染状況を十分把握できる体制ではない」などと説明した。

 釜萢氏はその上で、現場の事務負担を和らげながら感染状況を把握できる方法の検討に国が着手したことを明らかにした。

出典:医療介護CBニュース