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医療・介護ニュース

手足口病の患者報告数が11週連続で増加-32都道府県で前週上回る

2022年08月02日 15:55

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 手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病の患者報告数が11週連続で増加していることが2日、国立感染症研究所が公表した7月18日から24日までの1週間(第29週)の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所)で分かった。【新井哉】

 この週の全国の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約14.4%増の2.14人。32都道府県で前週の報告数を上回っている。都道府県別では、新潟が9.95人で最も多く、以下は、千葉(6.77人)、埼玉(4.71人)、福井(3.61人)、東京(3.1人)、長野(3人)、群馬(2.98人)、茨城(2.97人)、富山(2.93人)などの順。新潟と千葉では警報基準値(5.0人)を超えている。

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3-5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2-3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

出典:医療介護CBニュース