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医療・介護ニュース

RSウイルスが10週連続増、大阪・三重で流行も-30都道府県で前週上回る

2022年08月02日 15:15

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者報告数が10週連続で増加していることが2日、国立感染症研究所が公表した7月18日から24日までの1週間(第29週)の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所)で分かった。【新井哉】

 この週の全国の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約2%増の2.3人。30都道府県で前週の報告数を上回った。都道府県別では、三重が12.64人で最も多く、以下は、大阪(7.29人)、兵庫(5.38人)、愛媛(5.16人)、奈良(5.15人)、大分(5.11人)、愛知(5.03人)、岐阜(4.21人)、京都(3.06人)などの順だった。

 三重と大阪では、定点当たりの報告数に変更された2018年以降で最も多かった、21年の第28週の全国の患者報告数(5.99人)を上回る規模の流行となっている。三重県感染症情報センターは、「特に3歳以下の乳幼児では重症化することがある」などとし、手洗いの励行を求めている。

 RSウイルス感染症は、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース