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医療・介護ニュース

手足口病の患者報告数が10週連続で増加-31都道府県で前週上回る

2022年07月26日 14:15

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 手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病の患者報告数が10週連続で増加していることが26日、国立感染症研究所が公表した11日から17日までの1週間(第28週)の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所)で分かった。【新井哉】

 この週の全国の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約1.3倍の1.87人。都道府県別では、新潟(8.64人)、千葉(6.88人)で警報基準値(5.0人)を上回っている。

 新潟県感染症情報(速報版、第28週)では、「例年よりも高い水準で推移している」と指摘。千葉県結核・感染症週報(第28週)でも、8 保健所管内(海匝、印旛、松戸、船橋市、習志野、柏市、千葉市、香取)で警報基準値を超える「大きな流行」が発生していることを取り上げ、「感染予防に十分留意する必要がある」としている。

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3-5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2-3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

出典:医療介護CBニュース