厚生労働省は、10月17日から23日まで「薬と健康の週間」を実施すると発表した。医薬品や薬剤師らの役割に関する正しい知識を広め、国民の健康の維持・向上につなげるため、期間中はポスターなどを用いて積極的な啓発活動を実施。「かかりつけ薬剤師・薬局」を持つことの利点を広めるほか、健康サポート薬局や認定薬局制度などを紹介する。【松村秀士】

　この期間の重点事項は、▽薬剤師や薬局の基本的な役割の理解や、処方箋調剤以外での薬局の活用▽地域住民が「かかりつけ薬剤師・薬局」を持つことによる利点▽薬局の特徴とそれを知るための方法。

　例えば、「かかりつけ薬剤師」が薬の情報を一元的・継続的に把握することで、患者が複数の医療機関や診療科を受診している場合でも、重複投薬の防止や相互作用が確認できることを周知する。

　また、薬の飲み忘れや飲み残しで困った時に、「かかりつけ薬剤師」に相談することで、薬を適切に使用するためのアドバイスを受けられるほか、飲み残しの薬の問題を解消することができることも知ってもらう。

　さらに、患者が自身に適した薬局を選ぶ方法として、健康サポート薬局や認定薬局制度、薬局機能情報提供制度が活用できることも紹介する。

　実施主体は、厚労省と都道府県、日本薬剤師会、都道府県薬剤師会。また、文部科学省や医薬品医療機器総合機構のほか、関係団体が後援する。