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医療・介護ニュース

手足口病が流行の兆し、39都道府県で患者増加-全国は8週連続増、自治体が手洗い徹底呼び掛けも

2022年07月12日 13:15

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 手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病が流行の兆しを見せている。6月27日から7月3日までの1週間(第26週)の患者報告数は、39都道府県で前週を上回った。感染が拡大している地域では、自治体が手洗いの徹底などを呼び掛けている。【新井哉】

 国立感染症研究所によると、この週の全国の1医療機関当たりの患者報告数(定点医療機関約3,000カ所)は、前週の約1.6倍の0.97人で、8週連続で増加した。

 都道府県別では、福井が4.74人で最も多く、以下は、千葉(3.63人)、沖縄(3.5人)、鹿児島(3.11人)、新潟(2.75人)、群馬(2.15人)、島根(1.86人)、宮崎(1.83人)、大分(1.75人)、茨城(1.71人)、富山(1.52人)、鳥取(1.47人)、熊本(1.36人)、埼玉(1.3人)、東京(1.21人)などの順だった。

 福井県では3週連続で増えており、福井市地区(8.0人)などで警報基準値(5.0人)を超過。千葉県でも5保健所管内(印旛、船橋市、柏市、香取、松戸)で警報基準値を上回っており、「更なる感染拡大に留意する必要がある」(千葉県結核・感染症週報)としている。

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3-5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2-3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

出典:医療介護CBニュース