地方独立行政法人東京都立病院機構が1日に設立した。従来の駒込病院や多摩総合医療センターなど14の都立病院・都保健医療公社病院の運営を引き継いだ。一体化により、行政的医療や高度・専門的医療を安定的・継続的に提供する。【新井哉】

　同機構には都が出資しており、行政的医療の提供や地域医療の充実への貢献など「都立病院が担うべき役割」を引き続き果たす。災害や公衆衛生上の緊急事態には、都の方針の下で取り組む。具体的には、災害時に重症者を率先して受け入れたり、地域のクラスターが発生した施設に対し、感染拡大防止などの支援を行ったりする。

　また、地域の医療機関と役割を分担し、14病院それぞれの特性を生かした「病病連携」や「病診連携」を推進し、地域包括ケアシステムの構築を支援する。