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医療・介護ニュース

陽性率が上昇、検査未実施の感染者「多数潜在」-東京都コロナモニタリング会議の専門家意見

2022年07月01日 17:00

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 東京都が6月30日に公表した新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第91回)の「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、横ばいだったPCR検査などの陽性率(7日間平均)が上昇したことを取り上げ、「無症状や軽症で検査未実施の感染者が多数潜在している状況が危惧される」と指摘している。【新井哉】

 コメント・意見では、7日間平均の陽性率が、前回(6月22日時点)の10.9%から6月29日時点で14.4%に上昇したと説明。ワクチンを接種済みであっても発熱や咳、痰、咽頭痛、倦怠感などの症状がある場合は、「かかりつけ医、発熱相談センター又は診療・検査医療機関に電話相談し、特に、症状が重い場合や、急変時には速やかに医療機関を受診する必要がある」としている。

 会食による感染が明らかだった新規陽性者数が2週連続で増加したことも指摘。会食は換気の良い環境で、できる限り短時間、少人数とし、会話時はマスクを着用して大声での会話は控えることを繰り返し啓発する必要性を挙げている。

 また、職場での感染を防止するため、事業者に対し、体調不良の場合に受診したり、休暇を取得したりすることを、積極的に従業員に勧めるよう要望。また、▽テレワーク▽オンライン会議▽時差通勤の推進▽換気の励行▽3密を回避する環境整備-といった基本的な感染防止対策を徹底するよう求めている。

出典:医療介護CBニュース