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医療・介護ニュース

インフルエンザ患者報告数、5週連続で増加-33都道府県で前週上回る

2019年09月10日 15:20

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 インフルエンザの患者報告数が5週連続で増えていることが10日、国立感染症研究所が公表した8月26日から9月1日までの週の患者報告(定点医療機関約5,000カ所)で分かった。33都道府県で前週の報告数を上回っている。【新井哉】

 この週の全国の患者報告数は、前週比約63%増の定点医療機関当たり0.39人で、2009年から18年までの10年間の同時期と比較すると、例年より3-4カ月ほど早く流行シーズンに入った09年に次いで報告数が多い状況だ。

 都道府県別では、ほぼ通年で患者報告のある沖縄(20.31人)を除くと、和歌山(0.55人)が最も多く、以下は、宮崎(0.54人)、埼玉(0.42人)、千葉と愛媛(共に0.3人)、山口と大分(共に0.28人)、新潟(0.26人)、東京(0.25人)、鹿児島(0.24人)、熊本(0.2人)、石川と福岡(共に0.19人)などの順だった。

 和歌山県は「過去5年間の同時期に比べかなり多い状況」と指摘。湯浅保健所管内(2.25人)で流行開始の目安(1.0人)を上回っており、同県は「感染を予防するために、うがい・手洗いの励行、マスクの着用等による咳エチケットを心がけてください」と呼び掛けている。

出典:医療介護CBニュース