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医療・介護ニュース

日医会長選、現職の中川氏が不出馬表明-「分断回避できるなら本望」

2022年05月23日 20:30

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 日本医師会の中川俊男会長は23日、東京都内で記者会見を開き、6月に行われる次期会長選に出馬しない考えを正式に表明した。当初は出馬に意欲を示していたが、対立候補として松本吉郎常任理事を擁立する動きが連休明けに明らかになったといい、「中川俊男が出馬しないことで日本医師会の分断を回避し、一致団結して夏の参院選に向かうことができるなら本望だ」などと述べた。【兼松昭夫】


記者会見に臨む中川氏(写真中央、23日、東京都内)

 中川氏は1期(2年)のみで退任することになる。一方、松本氏は24日に出馬表明する。

 中川氏は2020年6月の会長選で横倉義武前会長を破り初当選した。しかし、これまで日医が強く反対してきたリフィル処方箋が4月の診療報酬改定で導入され、批判を浴びた。中川氏は会見で、リフィル処方箋の導入は、日医として了承するかどうかではなく、22年度予算案の編成を巡る閣僚折衝で決まったことだと説明した。

 また、自民党などとのパイプ作りに関しては、「私なりに、副会長の力も借りてやってきた。最終的にはそれなりの人間関係を作ることができた」と総括した。

 中川氏は、組織内候補の自見英子氏を夏の参院選で再選させることを最優先課題に位置付けた。

出典:医療介護CBニュース