2022年05月10日 12:00
仙台市はこのほど、医療提供体制に関する懇話会の意見のまとめ(最終版)を公表した。宮城県が公表した県立精神医療センター(名取市)など4病院再編の方向性や現状、課題などを整理したもので、精神医療センターが移転した場合、「仙台市以南の地域に基幹的役割を果たす病院が不在となる」と指摘している。【新井哉】
意見のまとめでは、精神医療センターと東北労災病院(仙台市青葉区)を合築し、新たな拠点病院を整備する方向性を県が示していることを取り上げ、「精神科のなかった医療機関が、異なる設立母体と協同治療するには相当な準備と職員の意識改革が必要で、新病院がどれだけ機能するかは未知数」と記載している。
また、県は移転合築で全県カバーし救急機能を強化するとしているが、意見のまとめでは、「精神科救急は、移送時間以上に移送手段や受け入れ側の準備体制が重要」と指摘。通院する患者の受け入れについても、「地域のクリニックが肩代わりできるかは簡単な問題ではないため、サテライト施設の現在地付近への設置も検討すべき」としている。
意見のまとめでは、精神医療センターと東北労災病院(仙台市青葉区)を合築し、新たな拠点病院を整備する方向性を県が示していることを取り上げ、「精神科のなかった医療機関が、異なる設立母体と協同治療するには相当な準備と職員の意識改革が必要で、新病院がどれだけ機能するかは未知数」と記載している。
また、県は移転合築で全県カバーし救急機能を強化するとしているが、意見のまとめでは、「精神科救急は、移送時間以上に移送手段や受け入れ側の準備体制が重要」と指摘。通院する患者の受け入れについても、「地域のクリニックが肩代わりできるかは簡単な問題ではないため、サテライト施設の現在地付近への設置も検討すべき」としている。