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医療・介護ニュース

新興・再興感染症拡大時にも継続的な医療提供-誘致病院基本整備構想、精神科病院と連携も

2022年03月31日 13:00

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 大阪府茨木市は、誘致病院に係る基本整備構想を公表した。整備方針に関しては、「新興・再興感染症の拡大時においても、適切な感染管理に基づく継続的な医療提供が可能な病院」などを掲げている。【新井哉】

 基本整備構想では、医療機能について、今後の高齢者の増加に伴い、循環器系疾患、呼吸器系疾患、軽度外傷(主に高齢者の骨折)への対応ニーズが増え、市外の高度急性期医療機関と市内の急性期医療機関との連携がより必要になると説明。また、回復期病床が不足していることにも触れ、「住み慣れた地域で暮らしを続けることができるよう、今後回復期病床の確保が必要な状況」などとしている。

 5疾病4事業などへの対応も明記している。感染症医療については、「新型コロナウイルス感染症や今後の新興感染症発生を見据え、一般患者と感染患者との動線分離を図れるような施設整備を行う」と記載。精神疾患については、「市内の精神科専門病院との診療連携により対応する」との方向性を示している。

 また、病院誘致の整備・運営に関する基本的な考え方については、「病院事業者が、整備・運営を行うもの」としながらも、誘致病院に求める医療機能などを実現する上で必要となる公的支援については、「用地の譲渡や貸与、建設工事費や運営費に対する支援」などが考えられるとしている。

出典:医療介護CBニュース