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医療・介護ニュース

ひきこもり状態の人に各機関が連携支援も-兵庫県が障害者福祉計画案を公表

2022年03月01日 13:00

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 兵庫県はこのほど、「第2期ひょうご障害者福祉計画」(2022-26年度)の案を公表した。「ひきこもり状態にある人」について、背景に発達障害や統合失調症などの精神障害が関係する場合もあることを指摘。適切・継続的な支援を実施するため、「生活困窮・障害・高齢・教育・青少年育成などの市町を中心とした各機関が連携した支援」に取り組む方向性を示している。【新井哉】

 計画案では、医療技術の発達や障害福祉サービスの充実などにより、障害のある人の高齢化が進展することが予想されると説明。障害のある人の高齢化や重度化、親亡き後だけでなく、家族が元気なうちからの支援も見据え、精神障害者や強度行動障害のある人を地域で支える体制を整備する必要性を挙げている。

 また、障害のある子どもが自立して生活していけるように「各地域での発達支援や生活支援の資源や連携体制を充実させることが必要」と指摘。「医療技術の進歩に伴い増加している医療的ケアが必要な子どもと家族が心身の状況等に応じた適切な支援を受けられる体制を整備する」としている。

 「新たに実施すべき施策」(医療的ニーズへの対応)として、「医療的ケア児者やその家族への相談支援をワンストップで行う『医療的ケア児支援センター』機能(圏域コーディネーター及び市町との連携)の構築」「医療的ケア児の小中学校入学にかかる実態把握と対応の検討」を挙げている。

出典:医療介護CBニュース