2022年01月26日 21:15
日本医師会の中川俊男会長は26日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株感染急増により医療現場で不足する抗原定性検査キットの緊急増産を政府に要請し、不足の実態調査と改善を求める考えを示した。【齋藤栄子】
中川会長は、21日に開催した日医の地域医療対策委員会で報告があったコロナ対応の現状について、災害クラスの感染急拡大が起きている地域から、コロナ病床がすぐ満床になり、「高齢者施設で籠城が起きていると切実な報告があった」と話した。さらに、多くの委員から、抗原定性検査キットが不足しており増産を要請してほしいとの意見があったため、日医として政府に要望する考えを示した。 また、厚生労働省の24日付事務連絡「新型コロナウイルス感染症の感染急拡大時の外来診療の対応について」で、医療機関の受診前に本人が行った抗原検査の結果を用いて医師の判断で確定診断を行って差し支えないなどとしていることへの見解を話した。 事務連絡による外来診療への対応は、爆発的なコロナ感染拡大に対する緊急避難的なものとの受け止めで、新型コロナの患者に適切な医療を提供するため、地域の実情に応じた対応が可能になるという点でやむを得ないとの考えを示した。 その上で、まずは不足している抗原定性検査キットを医療機関に優先的に供給してほしいこと、不足している一因として、医療機関ではない一部の所で買い占めが起きているのではないかと伝えられているため、速やかに実態を調査して改善を行うことを要望した。 また、今回の事務連絡は、医療提供体制の逼迫が決定的に迫ってきた時の対応を例示したものとし、地域の実情に応じて柔軟に対応してよいのだということを明確にして、医療現場に対する最大限の支援と、ワクチンの供給加速を求めるとした。
中川会長は、21日に開催した日医の地域医療対策委員会で報告があったコロナ対応の現状について、災害クラスの感染急拡大が起きている地域から、コロナ病床がすぐ満床になり、「高齢者施設で籠城が起きていると切実な報告があった」と話した。さらに、多くの委員から、抗原定性検査キットが不足しており増産を要請してほしいとの意見があったため、日医として政府に要望する考えを示した。 また、厚生労働省の24日付事務連絡「新型コロナウイルス感染症の感染急拡大時の外来診療の対応について」で、医療機関の受診前に本人が行った抗原検査の結果を用いて医師の判断で確定診断を行って差し支えないなどとしていることへの見解を話した。 事務連絡による外来診療への対応は、爆発的なコロナ感染拡大に対する緊急避難的なものとの受け止めで、新型コロナの患者に適切な医療を提供するため、地域の実情に応じた対応が可能になるという点でやむを得ないとの考えを示した。 その上で、まずは不足している抗原定性検査キットを医療機関に優先的に供給してほしいこと、不足している一因として、医療機関ではない一部の所で買い占めが起きているのではないかと伝えられているため、速やかに実態を調査して改善を行うことを要望した。 また、今回の事務連絡は、医療提供体制の逼迫が決定的に迫ってきた時の対応を例示したものとし、地域の実情に応じて柔軟に対応してよいのだということを明確にして、医療現場に対する最大限の支援と、ワクチンの供給加速を求めるとした。