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医療・介護ニュース

オミクロン株置き換わりによる感染拡大に警戒必要-東京都がコロナモニタリング会議の専門家意見公表

2022年01月07日 15:00

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 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第73回)が6日、都庁で開かれた。公表された「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、新規陽性者数の7日間平均について、前回(2021年12月29日時点)の約44人/日から、5日時点で約135人/日に増加したと指摘。「南アフリカ等で、変異株(デルタ株)から変異株(オミクロン株)への急速な置き換わりの進行が報告されており、我が国においても、置き換わりによる急速な感染拡大に警戒する必要がある」としている。【新井哉】

 コメント・意見では、新規陽性者数の増加比について、「前回の約155%から、今回は約308%と著しく上昇し、これまでに経験したことのない高い水準になった」と指摘。新規陽性者数の7日間平均が1カ月前の約16人/日から約8倍に増加していることを取り上げ、「現時点における増加比が今後も続けば、爆発的な感染拡大となる」との見解を示している。

 入院患者数については、前回(12月29日時点)の206人から5日時点で373人に増加したと説明。「入院患者数は増加傾向にあるものの、現時点では、通常医療との両立が安定的に可能な状況にあると思われる」としながらも、「現在、変異株(オミクロン株)の患者と変異株(デルタ株)の患者の同室での入院療養は認められていない。この状況が続けば、病床がひっ迫する恐れがあり、対処方針の変更が求められる」としている。

 また、オミクロン株の急激な感染拡大に備え、「海外の感染状況を踏まえ、感染者の基礎疾患、重症度、年齢構成などを把握、分析しながら入院医療、宿泊及び自宅療養の計画を前倒しする必要がある」との考えを示している。

出典:医療介護CBニュース