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医療・介護ニュース

DV被害者への精神的ケアが必要-千葉県が被害者支援基本計画の原案公表

2022年01月05日 16:35

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 千葉県はこのほど、県DV防止・被害者支援基本計画(第5次)の原案を公表した。DV被害者への聞き取り調査を取り上げ、「転宅先での子どもの就学や勉強、さらには自分自身の精神面や体調、追及の恐怖など多くの不安を抱えていることから、被害者への精神的ケアが必要」などとしている。【新井哉】

 原案では、施策の方向性について、「安全確保と一時保護体制の充実」を掲げている。具体的には、DV被害者の受け入れに当たり、高齢者や障害者など多様な入所者の状況に応じた一時保護を実施するため、市町村や医療機関など関係機関と連携して、きめ細かな対応を図る。

 また、身体的、精神的にさまざまな問題を抱えている入所者や同伴児に対して、医師による疾病などの有無や診療の要否についての医学的側面からの判定や、心理判定員によるカウンセリングを実施する。

 「子どもに対するケア体制の充実」も掲げており、児童相談所や児童福祉施設で、DVの目撃などを経験した児童に対して心理療法担当職員が必要に応じて心理的ケアを行っていることを説明。「児童相談所、精神保健福祉センター、健康福祉センター、保健センター、学校、医療機関等の関係機関と連携・協力してカウンセリングを実施する」との方向性を示している。

出典:医療介護CBニュース