閉じる

医療・介護ニュース

向精神薬副作用の口腔乾燥、歯科医療機関と連携も-愛知県が保健医療計画中間見直し案を公表

2021年12月09日 15:15

印刷

 愛知県は8日、「愛知県医療圏保健医療計画」(2018-23年度)の中間見直し案を公表した。医療圏ごとの保健医療対策に関する現状や課題、今後の方策などを示している。【新井哉】

 例えば、名古屋・尾張中部医療圏保健医療計画(原案)の精神保健医療対策に関しては、アルコール依存症に対する相談体制の充実を図るとともに、関係機関とも連携を図りながら対策を推進していく必要性を指摘。精神科救急については、対応の迅速化を図るため、県全体で休日・夜間における通報受理体制や移送体制を整備する必要があるとしている。

 同医療圏における今後の方策も示している。具体的には、精神障害の程度にかかわらず、地域で暮らしていけるよう、地域包括ケアシステムの構築を進めていったり、地域移行・地域定着支援に携わる人材の育成や医療と福祉の連携を促進する研修を実施したりする必要性を挙げている。

 また、向精神薬について「長期間にわたって服用されることが多く、その結果、副作用として口腔乾燥を生じ易い」と指摘。虫歯や歯周病などの口腔障害の誘発因子となるため、「歯科医療機関との連携が必要」としている。

出典:医療介護CBニュース