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医療・介護ニュース

コロナ検査体制、需要を上回る処理能力を確保-東京都が整備計画改定を発表

2021年11月18日 17:05

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 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部は17日、「新型コロナウイルス感染症に関する東京都検査体制整備計画」を改定したと発表した。検査需要に対応するため、検査を実施する医療機関を拡充したり、インフルエンザと新型コロナウイルスを同時に検出できる抗原検査キットの活用を促進したりして、検査需要を上回る「最大約10.0万件/日」の検査処理能力を確保する。【新井哉】

 検査需要については、最大で「約8.8万件/日」と説明しており、このうち行政検査が「最大約7.1万件/日」、都独自の検査(高齢者施設への定期的検査、モニタリング検査など)が「最大約1.7万件/日」としている。

 行政検査については、「基本の検査需要」を8月の感染ピークの新規陽性者数の7日間平均4,923人(8/13-8/19)をベースに算出した。この時期の新規陽性者数を巡っては、東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(8月26日開催)の専門家コメント・意見で、検査を迅速に受けられないことにより、7日間平均を超える多数の感染者が潜在している可能性があるとし、「PCR検査体制の強化が必要である」と指摘していた。

 今回の改定で、検査需要が1割程度上振れしても対応可能な検査処理能力(最大約10.0万件/日)を確保する。検査分析体制についても、「最大約13.0万件/日」としており、PCR検査や抗原定性検査など、それぞれの特性を踏まえた検査方法を組み合わせて迅速・効率的な検査体制を確保する。

出典:医療介護CBニュース