2021年11月16日 20:10
全国医学部長病院長会議は16日、全国の80大学が運営する136病院全体で、2020年度の医業収支が合わせて1,992億円の赤字だったとする集計結果を発表した。ただ、新型コロナウイルスの感染者の受け入れに伴い、国の緊急包括支援交付金が計2,332億円支給され、最終的な収支は黒字となった。【兼松昭夫】
集計結果によると、20年度の患者数は82大学の138病院全体で外来が9.46%、入院が9.74%それぞれ減少し、手術件数も7.52%減った。救急搬入件数は14.21%の減だった。
医業収支の集計は19、20両年度の実績を答えた80大学を対象にした。その結果、外来診療の収入は前年度から1.49%増えたが、入院が3.56%減少し、1.15%の減収だった。医薬品や診療材料、給与などの医業費用は3.44%増え、20年度の収支は1,992億円の赤字だった。赤字幅は、前年度の499億円から大幅に拡大した。
ただ、新型コロナの患者の受け入れに伴う国の緊急包括支援交付金の支給額が計2,332億円と赤字額を上回った。自治体独自の支援金や補助金も合わせて305億円支給されていた。新型コロナの患者は135病院で重症を計4,328人、中等・軽症を計1万2,503人受け入れていた。
この集計は20年度に毎月発表していた実績を通年分にまとめたもので、厚生労働省に結果を報告した。
集計結果によると、20年度の患者数は82大学の138病院全体で外来が9.46%、入院が9.74%それぞれ減少し、手術件数も7.52%減った。救急搬入件数は14.21%の減だった。
医業収支の集計は19、20両年度の実績を答えた80大学を対象にした。その結果、外来診療の収入は前年度から1.49%増えたが、入院が3.56%減少し、1.15%の減収だった。医薬品や診療材料、給与などの医業費用は3.44%増え、20年度の収支は1,992億円の赤字だった。赤字幅は、前年度の499億円から大幅に拡大した。
ただ、新型コロナの患者の受け入れに伴う国の緊急包括支援交付金の支給額が計2,332億円と赤字額を上回った。自治体独自の支援金や補助金も合わせて305億円支給されていた。新型コロナの患者は135病院で重症を計4,328人、中等・軽症を計1万2,503人受け入れていた。
この集計は20年度に毎月発表していた実績を通年分にまとめたもので、厚生労働省に結果を報告した。