閉じる

医療・介護ニュース

東京の新規陽性者数の増加比が110%台に上昇-専門家コメント・意見で「注目すべき」と指摘

2021年11月11日 18:25

印刷

 東京都が11日に公表した都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第69回)の「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、新規陽性者数の増加比を取り上げ、「前回 70%台、今回110%台に上昇し、100%を超えたことに注目すべきである」と指摘している。【新井哉】

 10日時点の新規陽性者数の増加比は113.5%で、前回(2日時点、76.8%)と比べて大幅に上昇している。前々回までは7週間連続して50%台で推移していた。新規陽性者数の増加比が100%を超えることは感染拡大の指標となり、100%を下回ることは新規陽性者数減少の指標となる。

 コメント・意見では、ワクチンを2回接種した後も感染する可能性があることに触れ、「軽症や無症状でも周囲の人に感染させるリスクがある」と説明。このため、ワクチン接種後も、「普段会っていない人との飲食や旅行、その他の感染リスクの高い行動を引き続き避けるとともに、基本的な感染防止対策を徹底する必要がある」との見解を示している。

 具体的には、「日頃から手洗い、不織布マスクを隙間なく正しく着用する」「3密(密閉・密集・密接)の回避、換気の励行及び人混みを避けて人との間隔をあける」といった感染防止対策を徹底することにより、引き続き新型コロナウイルス感染症を抑え込む必要性を挙げている。

出典:医療介護CBニュース