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医療・介護ニュース

ワクチン種類間違いは不要な侵襲や接種時期遅れに-厚労省が事務連絡、有効な対策を提示

2021年11月11日 15:10

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 厚生労働省健康局健康課予防接種室は10日、「新型コロナワクチンの間違い接種情報No.3」に関する事務連絡を、都道府県、保健所設置市、特別区の衛生主管部(局)に出した。9月30日までに「接種ワクチンの種類の間違い」が74件報告されていることを取り上げ、有効な対策を示している。【新井哉】

 事務連絡では、「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き」に触れ、「間違いの発生を迅速に把握できる体制をとり、予防接種の間違いが発生した際には、厚生労働省に速やかに報告することとしている」などと記載。新型コロナ予防接種に携わる医療従事者に対する「注意喚起資材」として、接種情報No.3を作成したとしている。

 具体的には、インフルエンザなどの他のワクチンを接種するために来た人に対し、新型コロナワクチンを接種する誤りが起きていることを指摘。不要な侵襲を与えるだけでなく、本来打つべきワクチンの接種時期が遅れてしまうと説明している。

 有効な対策として、▽1トレイに1種類、何のワクチンが載っているか分かるように準備する▽診察室内において、接種者の手が届く範囲に異なる種類のワクチンを置かない▽接種直前は一呼吸おき、接種者と被接種者とで、接種するワクチン名を声に出して確認する-といったことを挙げている。

出典:医療介護CBニュース