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医療・介護ニュース

公立小中学校の長期欠席者、1割が「コロナ回避」-千葉県教育庁が2020年度の調査概要を公表

2021年10月21日 14:00

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 千葉県教育庁教育振興部児童生徒課はこのほど、「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2020年度)の概要を公表した。「公立小中学校の長期欠席の状況等」に関しては、長期欠席者全体の約1割が「新型コロナウイルスの感染回避」を理由としていた。【新井哉】

 概要によると、県内の公立小中学校の45万2480人の在籍者(5月1日現在)のうち、長期欠席者は1万2466人で、長期欠席率は2.76%。長期欠席の理由に関しては、「不登校」が7850人で最も多かった。2番目に多かったのは「病気」(2250人)だった。「新型コロナウイルスの感染回避」も1222人いた。

 公立高校(全日制・定時制)の長期欠席者(2358人)の理由に関しても、「不登校」(1593人)が最も多かった。「新型コロナウイルスの感染回避」は106人(約4%)だった。

 小学校、中学校、高校の不登校生徒が相談・指導などを受けた学校内外の機関などについては、いずれも「スクールカウンセラー、相談員等」の割合が最も高かった。

 概要では、小・中・高校における自殺者数も明らかにしている。20年度は前年度比6人増の19人で、その内訳は、小学校が1人、中学校が7人、高校が11人となっている。

出典:医療介護CBニュース