厚生労働省は5日、10月の臓器移植普及推進月間の概要を公表した。臓器不全の根治療法である臓器移植について、理解を深めてもらうことや、できるだけ多くの人々に臓器提供に関する意思表示を行ってもらうことなどを重点目標としている。【新井哉】

　重点目標については、臓器移植への理解・意思表示に加え、「国民への啓発と併せて、各地域においては、関係機関の協力により臓器移植体制の整備及び強化を図る」「健全な日常生活を営むために疾病予防の重要性を国民に認識してもらう」を掲げている。また、「いのちへの優しさとおもいやり」を推進月間の標語としている。

　実施期間中は、長崎県で臓器移植推進国民大会を開催するほか、各地域で月間の趣旨に沿った集会や講演会などを行う。集会や講演会などの実施においては、「新型コロナウイルス感染症の感染防止に配慮した上で行う」と説明している。