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医療・介護ニュース

ゲーム障害、精神保健福祉センターで相談支援実施-埼玉県が依存症対策推進計画案を公表

2021年09月21日 17:35

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 埼玉県はこのほど、「埼玉県依存症対策推進計画」(2022-23年度)の案を公表した。ゲーム障害の現状と課題、対策が盛り込まれており、精神保健福祉センター・保健所で相談支援を行い、必要に応じて関係機関と連携を図りながら取り組むとしている。【新井哉】

 計画案では、ゲーム障害に関する18年度の相談件数が107件(精神保健福祉センター70件、保健所37件)あったことを説明。ゲーム障害が引き起こす症状として、▽睡眠不足▽目の障害▽腰痛▽手首の腱鞘炎-などを取り上げている。

 また、不登校、引きこもりの状態、家庭内暴力などの問題が起き、うつ病や自殺のリスクも高まるとされていることを指摘。「これら日常生活上の問題のほか、オンラインゲーム等で過度の課金を行ってしまうといった経済的な問題も併せて生ずることもある」などと説明している。

 具体的な対策も示しており、精神保健福祉センターや保健所での相談支援に加え、「ゲーム障害の知識及び予防等に関する知識の普及啓発」「ゲーム障害に対応できる専門性のある相談員の人材育成」を挙げている。

出典:医療介護CBニュース