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医療・介護ニュース

機能評価係数IIの差は5.8倍に、DPC標準病院群-厚労省が告示、10月から適用

2019年08月20日 17:50

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 厚生労働省は19日、10月1日に適用されるDPC対象病院ごとの「機能評価係数II」と、DPC病院群ごとの「基礎係数」の値を官報告示した。「DPC標準病院群」のうち、DPC対象病院の診療実績を評価する機能評価係数IIの値が最も大きかったのは公立豊岡病院組合立豊岡病院(兵庫県)で、最小の病院との格差は約5.8倍。DPC対象病院の基本的な診療機能を評価する基礎係数は、大学病院本院群が1.1302、DPC特定病院群が1.0681、それ以外のDPC標準病院群が1.0374となる。【松村秀士】

 10月1日に予定されている消費税率の引き上げに伴って臨時の診療報酬改定が行われ、これに合わせて機能評価係数IIなども見直される。

 厚労省が19日に告示した値によると、10月から適用される機能評価係数IIの合計値が最も高いのは、DPC標準病院群では公立豊岡病院組合立豊岡病院の0.1465で、以下は、岩手県立中部病院(岩手県)の0.1440、大曲厚生医療センター(秋田県)の0.1433、長岡赤十字病院(新潟県)の0.1380などと続いた。一方、最も小さい病院の合計値は、医療法人財団明理会東京腎泌尿器センター大和病院(東京都)の0.0253。

 10月からの基礎係数は、大学病院本院群(82病院)が現在よりも0.0009、DPC特定病院群(155病院)が0.0033、DPC標準病院群(1487病院)が0.0060それぞれアップする。DPC特定病院群とDPC標準病院群の間で病院の入れ替わりはない。

出典:医療介護CBニュース