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医療・介護ニュース

感染症対応や医療観察法などの政策的医療を推進-岡山県が精神科医療センター中期目標の素案公表

2021年09月10日 16:50

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 岡山県はこのほど、「地方独立行政法人岡山県精神科医療センター第4期中期目標」の素案を公表した。中期目標の期間は2022年4月から27年3月までの5年間で、公的医療機関に求められる医療の推進に関しては、「良質で高度な精神科医療を提供し、精神科救急医療、心神喪失者等医療観察法や新たな感染症への対応などの政策的医療の推進に努める」などとしている。【新井哉】

 素案では、県民が必要とする良質な医療を提供するため、▽精神科医療の中核病院としての役割の発揮▽県内の精神科医療水準の向上▽精神科医療・精神保健福祉に関する知識の普及-に取り組むとしている。

 中核病院としての役割の発揮に関しては、「入院医療から地域生活への移行と定着を促進する精神医療を目指す中で、急性期を中心とした精神科医療領域の医療連携体制を確保する」と記載。児童・思春期精神疾患や発達障害、治療抵抗性のある患者への対応、依存症への対応などの専門的な領域において「高度で先進的な医療提供体制の一層の充実に努める」としている。

 精神科医療水準の向上に関しては、遠隔診療などのICTの利活用を進め、精神科医療の向上に寄与する方向性を示している。また、精神科救急や自殺対策を含むうつ病対策、身体疾患を有する精神障害者、高齢の精神疾患患者への対応などにおいて「外来・デイケア・訪問支援等の体制の充実を図る」などとしている。

出典:医療介護CBニュース