2021年09月01日 21:00
日本医師会の中川俊男会長は1日の記者会見で、東京都の8月31日の新型コロナウイルス新規感染者数が2,909人と9日連続で前週を下回り、最近の感染者数だけを見ると減少傾向にあるが、重症者数は同日287人と非常に高い水準であることへの懸念を示した。【齋藤栄子】
中川会長はさらに、12日までを期限とする緊急事態宣言の解除は、首都圏の現在の感染状況や医療の逼迫の状況などが「一気に改善するとは考えにくい」との見方から、長期戦を覚悟しなければならないなどの考えを示した。
日医・釜萢常任理事
会見では、釜萢敏常任理事から、季節性インフルエンザワクチンの供給について、情報提供が行われた。釜萢常任理事が委員を務める厚生科学審議会の「予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会」(1日開催)で、今冬の供給予定量の見込みが約2,567万本-約2,792万本(8月時点、1mlを1本で換算)と、昨シーズンの供給量3,342万本より減る見通しであることが分かった。特に、接種開始の10月供給量が少なく、供給時期が12月2週目まで続くことから、例年と比較して後ろにずれる見込みだとしている。 現時点で、新型コロナウイルスワクチンは他のワクチンと前後2週間の接種間隔を取ることとしているため、釜萢常任理事は「接種予約の取り方が極めて重要」であるとし、留意を求めた。
中川会長はさらに、12日までを期限とする緊急事態宣言の解除は、首都圏の現在の感染状況や医療の逼迫の状況などが「一気に改善するとは考えにくい」との見方から、長期戦を覚悟しなければならないなどの考えを示した。
日医・釜萢常任理事
会見では、釜萢敏常任理事から、季節性インフルエンザワクチンの供給について、情報提供が行われた。釜萢常任理事が委員を務める厚生科学審議会の「予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会」(1日開催)で、今冬の供給予定量の見込みが約2,567万本-約2,792万本(8月時点、1mlを1本で換算)と、昨シーズンの供給量3,342万本より減る見通しであることが分かった。特に、接種開始の10月供給量が少なく、供給時期が12月2週目まで続くことから、例年と比較して後ろにずれる見込みだとしている。 現時点で、新型コロナウイルスワクチンは他のワクチンと前後2週間の接種間隔を取ることとしているため、釜萢常任理事は「接種予約の取り方が極めて重要」であるとし、留意を求めた。