2021年08月26日 20:20
東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第60回)が26日、都庁で開かれた。公表された「専門家によるモニタリングコメント・意見」では、新規陽性者数に関して「検査を迅速に受けられないことにより、さらに多数の感染者が潜在している可能性がある」と指摘。「保健所の対応能力をはるかに超える速度で新規陽性者数が増加している。都、東京都医師会、地区医師会、東京都薬剤師会等が連携し、支援していく必要がある」としている。【新井哉】
コメント・意見では、1日当たり4300人を超える新規陽性者が継続して発生していることを取り上げ、「数週間にわたり、制御不能な状況が続いている」と指摘。「災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が数週間続いている。もはや、災害時と同様に、感染予防のための行動をとることで、自分の身はまず自分で守ることが必要である」とし、不織布マスクの着用や学校生活での感染防止対策の徹底などを要望。「社会全体で『子供を守る』という意識の啓発が必要である」としている。
検査体制にも言及しており、「都はPCR等の検査能力を通常時7万件/日、最大稼働時9万7千件/日確保している」と指摘。「検査能力を最大限活用し、検査が必要な都民が速やかに受検できる体制整備が必要である」としている。また、都が精神科病院や療養病床を持つ病院、高齢者施設や障害者施設の職員を対象に定期的なスクリーニング検査を行っていることにも触れ、「感染拡大を防止するため、より多くの施設が引き続き参加する必要がある」としている。
入院患者数については、前回(18日時点)の3815人から25日時点で4154人と増加傾向にあることを指摘。「自宅療養中に容体が悪化した新型コロナウイルス感染症の患者の救急搬送、入院受入れが困難になっている」「入院重点医療機関の多くが通常の救急患者の受入れを行う病院でもあり、緊急を要する怪我や病気の患者の救急搬送、受入れにも大きな支障が生じている」とし、「災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が続いている」との見解を示している。
重症患者(人工呼吸器またはECMO使用)は、25日時点で前回よりも2人多い277人となっており、「極めて高い水準で推移している」と指摘。17日から23日までの1週間に、新たに患者183人(前週は231人)が人工呼吸器を装着した一方で、137人(同132人)が人工呼吸器から離脱した。人工呼吸器使用中に死亡した患者が35人(同12人)いた。この期間に新たにECMO(体外式膜型人工肺)を導入した患者は17人、離脱した患者は13人いた。25日の時点で30人がECMOを使用している。
重症患者の年代別の内訳については、50歳代が109人、60歳代が58人、40歳代が49人、70歳代が27人、30歳代が23人、80歳代が6人、20歳代が4人、10歳代が1人となっている。陽性判明日から人工呼吸器の装着まで平均6.0日、入院から人工呼吸器装着まで平均2.0日であったことにも触れ、「病床が逼迫し、自宅療養を余儀なくされている療養者が重症化している可能性がある」としている。
コメント・意見では、1日当たり4300人を超える新規陽性者が継続して発生していることを取り上げ、「数週間にわたり、制御不能な状況が続いている」と指摘。「災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が数週間続いている。もはや、災害時と同様に、感染予防のための行動をとることで、自分の身はまず自分で守ることが必要である」とし、不織布マスクの着用や学校生活での感染防止対策の徹底などを要望。「社会全体で『子供を守る』という意識の啓発が必要である」としている。
検査体制にも言及しており、「都はPCR等の検査能力を通常時7万件/日、最大稼働時9万7千件/日確保している」と指摘。「検査能力を最大限活用し、検査が必要な都民が速やかに受検できる体制整備が必要である」としている。また、都が精神科病院や療養病床を持つ病院、高齢者施設や障害者施設の職員を対象に定期的なスクリーニング検査を行っていることにも触れ、「感染拡大を防止するため、より多くの施設が引き続き参加する必要がある」としている。
入院患者数については、前回(18日時点)の3815人から25日時点で4154人と増加傾向にあることを指摘。「自宅療養中に容体が悪化した新型コロナウイルス感染症の患者の救急搬送、入院受入れが困難になっている」「入院重点医療機関の多くが通常の救急患者の受入れを行う病院でもあり、緊急を要する怪我や病気の患者の救急搬送、受入れにも大きな支障が生じている」とし、「災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が続いている」との見解を示している。
重症患者(人工呼吸器またはECMO使用)は、25日時点で前回よりも2人多い277人となっており、「極めて高い水準で推移している」と指摘。17日から23日までの1週間に、新たに患者183人(前週は231人)が人工呼吸器を装着した一方で、137人(同132人)が人工呼吸器から離脱した。人工呼吸器使用中に死亡した患者が35人(同12人)いた。この期間に新たにECMO(体外式膜型人工肺)を導入した患者は17人、離脱した患者は13人いた。25日の時点で30人がECMOを使用している。
重症患者の年代別の内訳については、50歳代が109人、60歳代が58人、40歳代が49人、70歳代が27人、30歳代が23人、80歳代が6人、20歳代が4人、10歳代が1人となっている。陽性判明日から人工呼吸器の装着まで平均6.0日、入院から人工呼吸器装着まで平均2.0日であったことにも触れ、「病床が逼迫し、自宅療養を余儀なくされている療養者が重症化している可能性がある」としている。