広島県はこのほど、「ひろしま高齢者ガイドブック」（2021年度）をホームページで公表した。認知症対策や認知症高齢者の精神保健相談などを取り上げている。【新井哉】

　認知症対策に関しては、認知症のある高齢者を介護している家族らに対して、介護教室や介護者交流会を開催したり、認知症高齢者見守り事業などの支援を実施したりする市町があることを説明。また、県が、認知症医療の研修を修了した医師を「もの忘れ・認知症相談医」（オレンジドクター）として認定し、高齢者が日頃受診する主治医（かかりつけ医）に気軽に相談できる体制づくりに取り組んでいることも紹介している。

　このほか、保健所において精神科医や精神保健福祉相談員らが高齢者の認知症の予防などの普及・啓発を行っていることを説明。精神科医や精神保健福祉相談員、保健師が認知症高齢者の家庭を訪問し、本人や家族の相談・支援を行っていることも取り上げている。