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医療・介護ニュース

RSウイルス感染拡大、患者報告数9週連続増加-五輪開催地の東京は「2003年以来最も高い値」

2021年07月20日 16:00

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の1週間当たりの全国の患者報告数が9週連続で増えたことが、国立感染症研究所が20日に公表した第27週(5-11日)の速報データで分かった。34都道府県で前週の報告数を上回っている。【新井哉】

 第27週の全国の定点医療機関当たりの患者報告数(小児科定点医療機関約3000カ所)は、前週比約22%増の5.04人で、定点当たりの報告数に変更された2018年以降で最も多い報告数となっている。

 都道府県別の患者報告数は、三重が19.32人で最も多く、以下は、和歌山(13.33人)、高知(11.39人)、宮城(11.24人)、石川(11.17人)、福井(10.65人)、山口(8.35人)、東京(7.84人)、新潟(7.75人)、山形(7.66人)、徳島(7.65人)、兵庫(7.51人)、大分(7.42人)などの順だった。

 東京オリンピック競技大会の開催地となっている東京都を含めた首都圏でも感染が拡大している。東京都感染症週報(第27週)では、定点医療機関当たりの患者報告数について「2003年以来最も高い値」と説明。千葉県結核・感染症週報(第27週)でも「今週の注目疾患」でRSウイルス感染症を取り上げ、「過去5年間において最も高い報告数となっている」と指摘。3歳以下が大部分を占めており、1歳が最も多かったとしている。

 RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース