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医療・介護ニュース

疾病構造変化し認知症や精神疾患など増加と予測-松本市立病院基本計画見直し骨子案

2021年07月19日 16:20

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 松本市はこのほど、「松本市立病院建設基本計画見直し骨子(案)」を公表した。「疾病構造は大きく変化し、高齢化に伴い、認知症、フレイルサルコペニア、糖尿病などの生活習慣病、うつ病など精神・神経疾患、心不全、骨格系疾患、聴覚・視覚障害、口腔疾患は増加する」と記載。「認知機能の予防も含めた全市的なフレイル予防センターとしての機能を新病院の特色として据える」などとしている。【新井哉】

 市によると、市立病院の施設の老朽化・狭隘化への対応が必要となり、2017年度に病院建設基本計画を策定したが、経営状況から事業を延期。20年6月に建設事業を再開し、外部有識者による専門者会議の提言と病院局の基本構想について、庁内で協議し、計画見直しの骨子案をまとめた。

 需要予測に関しては、疾病構造の変化に加え、「周産期医療と急性期医療の需要は、低下する」と記載。また、「新型コロナウイルス感染症など、パンデミックな新興・再興感染症が流行する可能性がある」としている。

 市立病院の想定する診療圏(西部地域)については、今後、複数疾患を抱える高齢患者の増加が見込まれることに触れ、「全人的全人生医療の提供を行えるよう、体制を整備する」と記載。松本広域圏唯一の公立病院として、▽周産期▽小児▽へき地▽感染症▽救急-などの政策医療を担う。

 診療科に関しては、「急性期病床数を削減する」「放射線科は廃止し、産婦人科は縮小するが、その他の診療科については継続する」などと説明。将来を見据えた医療需要や診療機能、財政予測に基づき、現病床数より9.5%ダウンサイジングして180床とする方向性も示している。

出典:医療介護CBニュース