閉じる

医療・介護ニュース

人流の抑制が進まないことを懸念、日医会長-緊急事態宣言発令は「英断」と評価

2021年07月15日 13:20

印刷

 日本医師会の中川俊男会長は14日の記者会見で、東京都の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数が13日時点で830人となり、「24日連続で前の週を上回っている」ことなどを挙げて、感染再拡大の兆候があることへの懸念を示した。【齋藤栄子】

 東京都への4回目となる緊急事態宣言発令については、「英断だと思う。出すべきだと思っていたので評価したい」としつつも、繰り返される緊急事態宣言に慣れてしまったため、人流の抑制が進まないことを心配しており、いろんなメッセージを発信してほしいなどと話した。 この日の会見では松本吉郎常任理事から、医師の労働時間短縮への取り組みなどを評価する「医療機関勤務環境評価センター」の設置準備について、厚生労働省の2021年度の委託事業を受託したと発表があった。22年4月のセンター設置に向けた準備事業として、サーベイヤーの選出や講習会の実施、資格付与などに向けて具体的な整備を進める。
松本常任理事 また、「医師の働き方改革の推進に関する検討会」での議論について松本常任理事は、医師の時間外・休日労働が年960時間を超える医療機関の、23年度末までの労働時間短縮計画の作成および取り組み実施が、新型コロナウイルス感染症に対応する医療機関もある中、配慮すべきとの意見を踏まえて、努力義務になったことを「かねてから指摘してきた問題点だったので評価する」とした。

出典:医療介護CBニュース