2021年07月12日 21:11
日本医師会は12日、テレビ会議形式による「東京オリンピック・パラリンピックに関する都道府県医師会連絡協議会」を非公開で開催した。日医の中川俊男会長は連絡協議会終了後の記者説明で、多くが無観客による開催と決まったことを非常に高く評価する声が上がるなど、参加した9医師会からは前向きな意見が多かったと話した。【齋藤栄子】
連絡協議会に参加したのは、競技会場を有する北海道、宮城県、福島県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県の9医師会。冒頭のあいさつで中川会長は、東京オリ・パラを安全安心に開催するために、医療者としてできる準備は全て行わないといけないとし、「解決すべき課題、取るべきアクションを明らかにする」ための情報・意見交換を行う場として開催したと趣旨を説明。必要な対策があればすぐ政府に要請すると話した。 終了後の記者説明で中川会長は、情報交換は大変有意義だったとし、「開催すると決まった以上は、安全安心の大会にしたいというのを共通認識としてしっかりした議論ができた」と評価。感染があった場合の受け入れについて県独自のシミュレーションなどを情報共有できたと話した。 開催を懸念する意見は多くはなかったと前置きしつつも、大会関係者と選手との接触をなくす「バブル方式」が機能するのか心配する声が多かったという。また、有観客を予定している宮城県では同日、宮城県医師会と仙台市医師会、東北大学病院が連名で、無観客での開催を求める要望書を出したとの報告があったなどと話した。
連絡協議会に参加したのは、競技会場を有する北海道、宮城県、福島県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県の9医師会。冒頭のあいさつで中川会長は、東京オリ・パラを安全安心に開催するために、医療者としてできる準備は全て行わないといけないとし、「解決すべき課題、取るべきアクションを明らかにする」ための情報・意見交換を行う場として開催したと趣旨を説明。必要な対策があればすぐ政府に要請すると話した。 終了後の記者説明で中川会長は、情報交換は大変有意義だったとし、「開催すると決まった以上は、安全安心の大会にしたいというのを共通認識としてしっかりした議論ができた」と評価。感染があった場合の受け入れについて県独自のシミュレーションなどを情報共有できたと話した。 開催を懸念する意見は多くはなかったと前置きしつつも、大会関係者と選手との接触をなくす「バブル方式」が機能するのか心配する声が多かったという。また、有観客を予定している宮城県では同日、宮城県医師会と仙台市医師会、東北大学病院が連名で、無観客での開催を求める要望書を出したとの報告があったなどと話した。