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医療・介護ニュース

東京都の1週間のコロナ新規陽性者数が4週連続増-検査陽性率も上昇傾向

2021年07月12日 12:35

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 東京都の新型コロナウイルスの1週間の新規陽性者数が4週連続で増加したことが分かった。感染症発生動向調査の第27週に該当する5日から11日までの1週間の新規陽性者数(都新型コロナウイルス感染症対策サイトの報告日別新規陽性者7日間の合計)は5137人で、前週と比べて1063人増えた。【新井哉】

 検査の陽性率も上昇傾向が見られる。9日の検査陽性率(7日間移動平均値を基に算出)は6.6%で、1週間前(2日、5.5%)と比べて1.1ポイント上がっている。

 新規陽性者を巡っては、8日に公表された東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第53回)の「専門家によるモニタリングコメント・意見」で、「感染に気付かずにウイルスが持ち込まれ、職場、施設、家庭内等、多岐にわたる場面で感染例が発生している」と指摘。手洗いやマスクの正しい着用(顔との隙間を作らないよう密着させる)、3密の回避などの基本的な感染防止対策の徹底に加え、「マスクは不織布マスクの着用が望ましい」との見解も示している。

 また、感染経路別に見ると、特に40・50歳代の職場における感染者が大きく増加したことを取り上げ、「職場での感染を減らすには、事業者によるテレワークや時差通勤の一層の推進、大都市圏との往来・出張等の自粛、オンライン会議の活用等、3密を回避する環境整備等に対する積極的な取組が求められる」としている。

出典:医療介護CBニュース