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医療・介護ニュース

陽性の上司と会議で隣席「マスク着用するも感染」-東京都が職場含めた「緊急・重点的強化策」公表

2021年06月30日 16:25

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 新型コロナウイルス感染症に係る東京都危機管理対策会議が29日、都庁で開かれた。公表された「緊急・重点的強化策」では、テレワークをはじめとする人流抑制策などの「職場での取り組み」を強化する方向性が示されている。【新井哉】

 緊急・重点的強化策に関しては、職場での取り組みの強化に加え、▽若者、中高年層にフォーカスした対策の強化▽飲食店への感染防止対策の強化▽スムーズビズ(TDMなど)による人流抑制策の推進▽ワクチン接種の促進-を挙げている。

 会議では、都内の変異株構成比率の推移(28日時点の速報値)の説明もあった。直近の週(14-20日)の速報値に関しては、「既に、L452R変異株の陽性例が124例確認されており、増加の兆しが見受けられる」と指摘。濃厚接触者における感染経路(5月)に関しては、「30代以下」「40・50代」で職場が最も多くなっている。

 具体的な感染事例も取り上げており、例えば、20歳代の男性会社員(営業職で外回り中心)のケースでは、「会議に出席し、隣席の上司が陽性。会議ではマスク着用するも、感染が判明」、50歳代の男性会社員(管理職)のケースでは、「マスクなしで社員とミーティング、会話、会食。先に陽性が判明した社員と車に同乗し、7日後に発症」と説明。また、「コロナ後遺症相談窓口」の相談状況(5月末時点)に関しては、「相談者の63%が40代以下となっており、若い年代からの相談も多い」などとしている。

出典:医療介護CBニュース