閉じる

医療・介護ニュース

薬物依存症、医療機関の選定推進や治療内容充実を-厚労省が「五か年戦略」フォローアップ公表

2021年06月25日 17:10

印刷

 厚生労働省は25日、「第五次薬物乱用防止五か年戦略」のフォローアップを公表した。依存症対策全国拠点機関設置運営事業により、医療従事者の依存症治療に対する専門的な能力の向上と地域における相談・治療などの指導者となる人材の養成を実施したことを取り上げている。【新井哉】

 「第五次薬物乱用防止五か年戦略」は、関係閣僚で構成する薬物乱用対策推進会議が2018年8月に策定したもので、目標の1つに「薬物乱用者に対する適切な治療と効果的な社会復帰支援による再乱用防止」を掲げ、医療提供体制を強化する方向性を示していた。

 フォローアップの「まとめと今後の課題」では、20年の覚醒剤事犯の検挙者における再犯者の割合が6割を超えたことに触れ、「再乱用防止対策の強化が喫緊の課題となっている」と指摘。今後も、薬物依存症治療を実施する医療機関の選定を推進し、治療内容の充実を図る必要があるとしている。

出典:医療介護CBニュース